NISAの成長投資枠を使い、トランプ関税による輸出企業への打撃を受けにくい日本国内の内需中心銘柄を3社ピックアップし、分析しました。
目次
🇯🇵 内需中心のおすすめ3銘柄
① ファーストリテイリング(ユニクロ/9983.T)
- 事業内容:ユニクロやジーユーなど国内外で展開するアパレルチェーン。
- 内需向きの理由:国内店舗とオンライン販売の比率が高く、消費者向けサービス中心。米中関税の影響を受けにくい構造。
- 最新情報:関税の不安がある中でも、2025年7月に行われた決算では通期営業利益が前年並みと堅調維持 。
- 一言まとめ:関税ショックでも底堅い内需企業。
② 日本電信電話(NTT/9432)
- 事業内容:国内通信大手。インフラ整備、データセンターやICTサービスに注力。
- 内需向きの理由:通信インフラは国内需要が中心で、景気変動に強く、安定した収益基盤。
- NISA人気銘柄:楽天証券「成長投資枠」で2025年1月時点の保有ランキング1位 。
③ 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG/8306)
- 事業内容:国内最大手のメガバンク。個人・法人向け融資、資産運用、決済等。
- 内需向きの理由:国内経済活動に密着しており、法人・個人への金融サービスが主力。米関税とは無関係。
- NISA人気銘柄:同じく楽天証券の保有ランキングで上位常連 。
🧠 トランプ関税と内需株の相関
- 輸出依存型の弱さ:トランプ政権による日本車などへの25%関税導入予告により、4月以降自動車輸出が前年比で24.7%減少。輸出企業は大きな打撃を受けている 。
- 内需株の強み:相反して、内需中心の企業は為替・海外情勢の影響が限られ、安定的な収益が可能。市場全体としても不安定な相場で「防御的選択肢」として注目されている 。
🧩 比較まとめ
銘柄 | コード | 特色 | リスク耐性 |
---|---|---|---|
ファーストリテイリング | 9983 | 国内外消費+EC展開 | 高い(収益源分散) |
NTT | 9432 | 通信インフラ中心 | 非常に高い(公共性) |
MUFG | 8306 | 金融サービス提供 | 高い(国内経済に密着) |
🔭 まとめと次のステップ
- 内需型の柱を固めたい 方には、ユニクロ、NTT、MUFGの3銘柄が堅実な選択肢。
- NISAの成長投資枠では、成長余地も残しつつリスクも抑えたい方に向いています(枠上限240万円/年) 。
- 出口戦略について:万一関税圧力が緩和されたり、内需景気が急減した場合の撤退タイミングをディスカッションとして検討しておくと安心です。
トランプ関税で輸出株が揺れる中、内需中心の銘柄は防御的に堅調な運用先の候補。NISA成長枠を利用して「手堅く、リスク分散しながら、かつ成長も追いかける」戦略が可能です。