🎬 『国宝 上 青春篇』|映画化決定&話題沸騰の青春芸道小説レビュー
📘 あらすじ(ネタバレなし)
1964年元旦、長崎の老舗料亭で生を受けた“喜久雄”。任侠一族の家に生まれながらも、ある縁で上方歌舞伎の名門に引き取られ、天涯孤独の中で歌舞伎の世界へ。
大阪や戦後の東京を舞台に、ライバルであり友でもある俊介と共に、舞台、映画、テレビと多様な芸能の転換期を駆け抜けながら、青春と苦悩、絆と葛藤を抱えつつ芸の道を歩む長編。400ページを超える大作ながら、その圧倒的な世界観と筆致に引き込まれます。
📝 感想ポイント
- 圧倒的な描写力:読者を歌舞伎の楽屋や舞台裏へ引き込む、現場感あるリアリティに驚かされます。
- ライバルとの相乗効果:「努力か血なのか」という問いが、主人公と俊介の関係で緊張感を持って描かれます。
- 厚みある物語:任侠、才能、挫折から栄光へと移り変わる人生の波に、読後の余韻が長く残ります。
🎥 映画化情報
- 公開日:2025年6月6日(金)全国公開
- 監督:李相日(『フラガール』『悪人』『怒り』)
- 脚本:奥寺佐渡子(『サマー・ウォーズ』『最愛』ほか)
- 主演:吉沢亮(喜久雄役)×横浜流星(俊介役)、渡辺謙、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜ら豪華キャスト
- 歌舞伎指導・出演:四代目中村鴈治郎
- 撮影・美術:パルム・ドール受賞撮影監督ソフィアン・エル・ファニ、美術・種田陽平(『キル・ビル』)
- ヒット初動も好調:公開10日間で観客動員85万人、興行収入11.9億円突破、前週比143%の異例の伸び
🔍 映画と原作、どちらから?
- 原作派におすすめ:400ページ超の青春篇は、キャラクターの内面と葛藤がじっくり描かれています。オーディオ版の朗読は尾上菊之助が担当。(amazon.co.jp)
- 映画派におすすめ:175分の大作映画ながら、圧倒的な舞台再現、豪華俳優陣の名演、歌舞伎の美と緊張感がスクリーンに映えます。日本映画史に残る傑作との声も。
🌀 総まとめ
『国宝 上 青春篇』は、任侠から歌舞伎へ転じる一人の青年の激動と成長を描いた大河的青春芸道小説。その完成度と世界観は多くの読者を魅了し、映像化への期待を高めました。
2025年夏、李相日×吉沢亮×豪華スタッフ・キャストで稀代の青春大河がついに実写化。歌舞伎を知らなくても胸を打つ、人生と芸の苦悩と光を、ぜひご覧ください。
👉 原作の世界観をじっくり楽しみたい方は、文庫版『国宝 上 青春篇』を手に取ってみてください。読後、映画でリアルな舞台と俳優たちの熱演を見ると、感動の深さが何倍にもなります。
2025年公開の本作はすでに話題沸騰!ぜひ映画館でその“国宝級”の熱量と美しさを体感してください。