【感想】Amazon Primeで話題の『チ。-地球の運動について-』を観てみた|続きが気になる知的サスペンス
はじめに
最近、Amazon Prime Videoでちょっと気になるドラマを見つけましてね。それが『チ。-地球の運動について-』という作品。もともとはマンガが原作らしいんですが、私はドラマ版から入りました。
タイトルだけ見ると「地学?」と思われそうですが、これはもうただの地学モノではない、壮絶な人間ドラマが詰まった知的サスペンスなんです。
まだ全話は観ていないのですが、いやあ、これ、めちゃくちゃ面白いです。
1. 『チ。』ってどんなドラマ?
舞台は中世ヨーロッパ風の架空の国。そこで地動説、つまり「地球が太陽の周りを回っている」という考えを追い求める人たちの物語です。
当時は「地球が宇宙の中心である」という天動説が絶対の常識。そんな中で「地球が動いているかもしれない」と唱えることは、命を賭けるような禁忌。にもかかわらず、知識と真理を求める者たちが密かに研究を続け、その意志が次世代へと受け継がれていく…。
そう、これはただの歴史ものじゃなくて、「知ること」そのもののロマンと苦悩、そして抵抗の物語なんですね。
2. 観て感じたこと──歴史と信念のぶつかり合い
このドラマを観ていると、自然と「人間ってなんでここまで知りたがるんだろう?」と考えさせられます。
たとえば登場人物の一人、主人公の青年が「真実を知りたい」という想いから、自らの人生を変えていく姿。自分の安全よりも学問への情熱を優先するところに、思わず胸が熱くなりました。
時代背景的に、宗教と科学が激しく対立していた時代。今なら「地動説?あたりまえじゃん」と思うことが、当時は異端思想として命がけだったわけです。そこに、知識という光を求めて闇の中を進む人間の強さと切なさが描かれていて、どこか日本の戦国時代の宣教師迫害などとも重なる印象もありました。
3. 続きが気になる理由
連載途中の今、正直続きがめちゃくちゃ気になります。
各話ごとに異なる人物の視点で物語が展開していくスタイルも魅力的で、それぞれがバトンを渡すように“知”を受け継いでいくんです。だからこそ、「次は誰の手に渡るのか」「どうやって知識が守られていくのか」という点で、見ていてハラハラドキドキが止まりません。
それに加えて、キャスト陣の演技も素晴らしい。静かな緊張感の中に、魂の叫びのようなセリフがあって、それがまた沁みるんです。
4. まとめとおすすめの視聴方法
というわけで、まだ全話観終わっていない段階ではありますが、『チ。-地球の運動について-』は非常に完成度の高いドラマだと感じています。
ちょっとした空き時間に観るというよりは、じっくり腰を据えて観るタイプの作品。とはいえ1話30分程度なので、Amazon Primeで夜に1~2話観るのにちょうどいいですよ。
まだ観ていない方は、ぜひチェックしてみてください。
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最後に
最近は派手な演出やCG満載の作品が多い中で、こういった知的で心に刺さるドラマは貴重だなと思いました。自分の信念に従って生きる姿って、時代が違っても胸を打ちますよね。
引き続き、続きを楽しみにしています。また全話観終わったら、改めてレビュー記事を書こうと思います。
コミック版も出ています。