先日、奈良の大神神社を参拝したときのことです。
この大神神社は、三島由紀夫の遺作となった長編四部作『豊饒の海』では、重要な場面の舞台として大神神社が選ばれています。
『奔馬』の執筆にあたって、三島由紀夫は恩師から「古神道を知りたければ大神神社へ」と勧められ、実際に大神神社を訪れました
大神神社は、石上神宮と並ぶ大和国では最古級の神社です。
大神神社の背景にそびえる三輪山そのものがこの神社の御神体です。
そして、本殿をもたず、御神体である三輪山を登って参拝できるようになっています。
禁足の山として入山が厳しく制限されてきましたが、熱心な信者の方々の要望もあり、特別に入山を許可されるようになりました。
そして私も登ることに。
途中までは順調に登ることができたのですが、急に膝に痛みが。
山頂までたどり着けず、引き返すことになりました。
大神神社のことをその時はよく知りもせず登ったのが悪かったのか、大物主神の怒りを買ったのか。
「お前にはまだ早い」オオモノヌシに言われているような気分になりました。
それから、神社の歴史を勉強することになりました。